仙腸関節が動き過ぎて痛くなることはありますか? 第2回(全2回)

おはようございます、出戸です!
今日は「仙腸関節と
座り方の関係」について
お話させていただきます。
↓
前回は
「仙腸関節が動きすぎて
痛くなることはあるか」という
質問にお答えしました。
結論としては、
動きすぎではなく
固まることで
痛みが出る可能性が
高いのです。
今回は追加の質問、
「ソファーに座ると
骨盤が後ろに倒れるので、
横になった方が良いですか?」
についてお話します。
ソファーに座ると、
骨盤が後ろに倒れて
猫背になりやすいですね。
本来なら
骨盤が立った状態で
座るのが理想的なのですが、
ソファーでは難しいのです。
ソファーに座ると
「楽だな」と
感じるかもしれませんが、
それは
感覚が鈍っている
可能性があります。
骨盤が倒れて
仙腸関節が固まると、
身体の感覚が
鈍くなるのです。
ところが、
ソファーに横になるのも
同じ問題が起こります。
身体の中で
骨盤が一番重いため、
横になるとその部分が
「ズーン」と沈み込みます。
次に
胸回りも沈むので、
結果として
骨盤を中心に
体幹が沈み込む形に
なります。
これも仙腸関節に
負担をかける原因です。
横向きに寝ても、
骨盤が左右に歪んでしまい、
仙腸関節に
負担がかかります。
どの向きで寝ても、
柔らかすぎる寝具は
身体を歪ませるのです。
理想的なのは、
適度な硬さの畳やせんべい布団で
寝ることです。
あまりに硬いと痛いですが、
柔らかすぎると沈みます。
程よい硬さの畳と
せんべい布団が
おすすめです。
ソファーや椅子は、
実は日本では
比較的新しい文化なのです。
明治時代以降、
西洋文化と共に
入ってきたもので、
歴史はせいぜい
100〜150年程度です。
それ以前の日本人は、
床で座り、
床で寝る生活をしていました。
この方が実は
日本人の身体に
合っているのです。
西洋人と日本人では
骨格が異なり、
日本人の方が
骨盤が倒れやすい傾向が
あります。
そのため
西洋式の家具が
必ずしも合うとは
限らないのですね。
腰痛でお悩みの方は、
できるだけ
ソファーでの
中途半端な姿勢を避け、
きちんと椅子に座るか、
床でしっかり寝ることを
おすすめします。
無理のない範囲で、
少しずつ床での生活に
慣れていくと良いでしょう。
日本の伝統的な生活様式は、
700年以上の歴史があり、
日本人の身体に合わせて
洗練されてきたものです。
骨盤の位置を正しく保ち、
仙腸関節の動きを
自然にすることで、
腰痛から解放され、
快適に過ごせるようになりますよ♪
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